You don’t need any brains to move to rehabilitation!!

8月と言えば、お盆、夏休み、立秋、処暑、尾川教授の日!

8月もやってきました、尾川教授の日です。

2024年8月9日の9:00~12:00の間のワンダホーな時間です。

なにがワンダホーなのかと言うと、単純に楽しい時間だから、ということがあります。

やはりなんといっても医療職。患者さんや対象者さんが良くなっていく(改善する、痛みが軽減する、落ち着く等々)と嬉しいものです。

尾川教授と話をするだけでも持っている知識のブラッシュアップになったり、知見が広がります。

知見が広がる場合は広がったと錯覚するだけ(忘れてしまう)の場合もありますので復習は必要です。(忘れかけていても、もう一回聞けば補填されます。聞きすぎると嫌な顔をされるかもと思われるかもしれませんが、今のところ同じ話をしても嫌な顔はされていません。)

 そして、相も変わらない当院リハビリテーション科のシャイボーイとシャイガール。

毎回、全体に向けて講義をしてくれますが、講義中の反応が薄い!内に秘めた熱量は大きいと思いますが、外に出すことは恥ずかしいと思っている人が多いです。いつも質問や感想を言ってくれる人は変わりありません。

 と思っていたら、2年目の若人が講義の終わりに尾川教授へ話しかけにいきました。

日本の文化として、話をしている人の邪魔をしちゃいけないとか、果たして私が言う事は教授にとって意味のないことではないのかといった気持ちが湧いてくる気持ちがあるのだと思います。

それでも思い切って言ってくれた若人に感動しました。

尾川教授と何を話したのかは知りませんが、終わった後はホクホク顔をしていましたので良い話が聞けたのだと思います。

今回の講義は、関中央病院リハビリテーション科からのリクエストで【脳画像の見かた】をしてもらいました。

恥ずかしながら脳画像は見れど、よく分かっていなかったことが分かりました。大幅なずれはないですが、講義の内容にへぇーといった声が洩れました。

周囲を見渡すと同じように口が開いている者も少しいたので気持ちは一緒だったと思います。

当院にはXpやCT、MRIの機械があり見させていただく機会も多くあります。

画像が撮ってあったら、見てから介入しますからね。それでも、しっかりと分かっていなかったことがあったと認識しました。

リハビリの場合は臨床症状が先行することが多くありますが、そうではなく脳画像や生化学検査等と結び付けてから関わることが大事であることが尾川教授の講義から分かってきました。裏付けを持ってやっていこう。

シリーズ化してきた指導助言を頂いた症例紹介です。個人情報保護のために大部分をぼやかしています。ご了承ください。さっそく紹介していきます。

まだ働ける年齢で脳出血の方です。

いつも通り、現病歴や生化学検査、脳画像、経過を見てから患者さんの前に行きます。

この方は脳室穿破をされており、担当療法士は脳室穿破するほどの出血量だから重傷だろうと考えていましたが、穿破すれば血による圧が下がる場合がありしていない場合と比較して症状が軽い場合もあることを教わりました。

関節の感覚や皮膚の感覚が鈍麻しており、尾川教授としては反張膝が出現していることをネックとしている様子でした。

反張膝に対して鍛えるべき筋肉や、歩行訓練の方法、装具を用いた歩行訓練の方法を教わりました。

また、自主トレーニングをどんどんやって欲しいと症例さんに対しても発破を掛けて頂きモチベーションの向上にも繋がりました。

本当は教授から教えてもらったことの詳細を報告したいのですが、個人情報保護のために大まかな説明にしてあることをご了承ください。

 上記にも上げましたが、尾川教授がこの訓練をやったらこうなるよといった予後予測について、療法士だけではなく患者さんとも共有をしてもらえるためモチベーションアップに繋がりやすくなっています。

モチベーションアップについて、今までは(これからもだと思いますが)療法士が患者さんに向けて喋れる量が限られているっていうジレンマがありました。

療法士は予後予測について伝えていい部分とダメな部分があるからです。もちろん断言はできません。尾川教授が情報を共有してくれるということが大変ありがたいことになっています。

 今回の講義も指導助言も大変身になりました。特に若人が教えてもらいに行ったことが、個人的に感銘を受けています。

若人だけではなく、療法士全体として尾川教授がせっかく来てくれているのならば身になるような行動をしてくれることを祈っています。

文責 松井