千里の道も一歩から

夏が終わり、秋が始まるころ。関中央病院のまわりにも秋の訪れを感じることがあります。

どんなことかというと、カメムシが増えてきた。どこから侵入してくるのでしょうか。どこにでもいるカメムシですが、病室にもいます。そっと手にとりふわっと外へ逃がします。手から感じるカメムシの匂いが秋を感じさせます。その後、しっかりと手洗い消毒をします。関中央病院はそこそこの自然に囲まれた場所にあり、近くには清流長良川の支流である津保川が流れています。

また、刃物の町としても有名であるため、刃物に関連した企業がたくさんあります。工場や会社、川にたんぼに囲まれた場所にあるのが関中央病院です。

そんな秋を感じられる頃に尾川教授がやってきました。

教授が来院した際には、患者別に指導してもらえる個別指導の時間を設けていますが、早い段階でその時間が決まりました。

決め方としては基本的に自薦で、困っていることや知りたいことがあった際に時間を取るという感じです。困ったこと知りたいことが早めに分かるようになってきた、これも尾川教授に来て頂いている成果だと思います。

臨床に疑問はつきものですが、自分で解決できない時に相談できる方法があることは大変ありがたいと思います。

当院では患者担当性で、担当している場合に疑問に気がつきにくい場合もありますが、休みの際に代わりの療法士にリハビリテーションを実施してもらっています。代わりの療法士からのアドバイス等から疑問が出てくる場合もあります。

今回は心エコーについて。

前月みてもらった患者さんで心エコーをスクリーニングで調べてリハビリテーションができるか確認しようとなり、心エコーの結果を見てもらいます。

恥ずかしながら、話を聞いたPTとSTは見方がちんぷんかんぷんです。

医師の所見ありきだと思いますが、用語ぐらいは分かりたいところです。心電図でもそうでしたが、心エコーでも特に見るべきところを教えてくれます。ここは左心房をみてここは左心室をみて、ここはここと比較しているといったことを教えてくれます。で、そのなかで大事なのはリハビリテーション(ここでは離床や歩行)をしていいのかということです。

理路整然と説明をしてもらえたので、心おきなくリハビリテーションが提供できます。

リスク管理をしながら行うのは当たり前で、普通は主治医の指示に従ったり聞きながらやるのですが、説明をしてもらい理解をしてとなるとなかなか難しい部分があります。専門性や知識範囲の違いですね。そういったことが補完できることは大変ありがたいことです。

文責 リハビリテーション科 松井健次

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