訪問診療案内の冊子と絵本「おじいさんのさつまいも」を作成しました

総合診療科の森 充広です。

この度、訪問診療についてより多くの方に知っていただきたいという想いから、訪問診療の案内冊子と絵本「おじいさんのさつまいも」を作成いたしました。

なぜ絵本を作ったのか

訪問診療というと、「医師が自宅に来て診察をしてくれるサービス」という印象を持たれる方が多いかもしれません。しかし、私たちが大切にしているのは、単に医療を提供することではなく、患者さんがその人らしい人生を最期まで歩んでいけるよう、生活そのものを支えることです。

そんな想いを、より多くの方に分かりやすく伝えたいと考え、実際の訪問診療でのエピソードをもとに絵本を作成しました。

絵本「おじいさんのさつまいも」について

この絵本は、実際にあった訪問診療でのエピソードを基に作られています。病気や年齢により身体が思うように動かなくなっても、あなたらしい人生を諦める必要はないということを物語にして描きました。

主人公のおじいさんは、寝たきりに近い状態になっても、さつまいもを育てて家族に振る舞いたいという愛情を失いませんでした。私たちはそのおじいさんの想いを大切にすることが「生きるチカラ」につながるとおもい、訪問診療・介護を通して支援をしました。

この物語を通じて、たとえ身体の状況が変わっても、その人らしさや生きる喜びを大切にできることを伝えたいと思います。

訪問診療の本当の意味

訪問診療は、確かに医師が患者さんのご自宅を訪問し、診察や処方を行うサービスです。しかし、それだけではありません。

患者さんが慣れ親しんだ環境で、家族と一緒に過ごしながら、その方らしい生活を続けていけるよう、医療の面から支援することが私たちの役割です。時には医学的な治療以上に、患者さんの人生に寄り添い、生きる意欲や喜びを支えることが大切になります。

私たちの願い

高齢化が進む現代において、多くの方が人生の最終段階をどのように過ごすかという課題に直面しています。病院での治療が必要な時期もありますが、住み慣れた自宅で家族と一緒に過ごしたいと願う方も多くいらっしゃいます。

この絵本と冊子を通じて、訪問診療という選択肢があることを知っていただき、少しでも多くの方が自分らしく人生を最期まで生きることができるよう、お手伝いができればと願っています。

冊子・絵本について

訪問診療の案内冊子は無料で配布しております。絵本「おじいさんのさつまいも」と合わせて、当院をはじめ、地域の介護事業所や病院などに順次設置していく予定です。

ご家族やご友人で訪問診療にご興味のある方がいらっしゃいましたら、お気軽にお声かけください。また、介護関係者の皆様で設置をご希望される場合も、お気軽にご相談ください。

一人ひとりが自分らしい人生を歩んでいけるよう、これからも地域の皆様とともに、温かい医療を提供してまいります。

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