能登半島地震の被災地支援活動について

2月29日(木)~3月3日(日)の4日間、JMAT(日本医師会災害派遣チーム)として輪島市門前町に行ってきました。

愛知JMATは医師1人、看護師1人、薬剤師1人、事務2人で1チームです。

メンバー構成は県によって異なり、一緒に活動した石川・岐阜JMATに薬剤師は入っていませんでした。

派遣場所や活動内容は直前まで分からず、29日の夕方に門前に行くことが決まりました。

初日は1日移動だったので、2日目から門前町JMAT支部で活動しました。

【1日の流れ】

8:30 門前災害対策本部朝礼

8:45 合同ミーティング

・褥瘡処置4人 (褥瘡チームが毎日処置しているため、JMATの医師・看護師も同行)

・避難所往診

・健康相談

・診療所支援

16:30 リーダーミーティング

17:00 JMAT終礼

17:30 能登北部ZOOM会議・災害対策終礼

門前町内には2つの診療所と、調剤薬局が1店舗あります。薬に関してはモバイルファーマシーで対応すると聞いていましたが2月26日に引き上げており、薬剤師会も3月4日に撤収、薬剤師会にあった薬も一緒に引き上げられるということを現地で知りました。

今後、災害処方箋が出た場合はJMATが患者さんに薬を届けることになりましたが、今回の活動期間で災害処方箋が出ることはありませんでした。

JMATとは別行動で、薬剤師会に同行して避難所を回り、二酸化炭素濃度測定と換気指導なども行いました。

宿泊した輪島や支部のある門前町は断水が続いています。門前支部は仮設トイレです。

宿泊したホテルはトイレの使用は可能でしたが、部屋のシャワーは使用できず、大浴場は男女日替わりで利用可能でした。ホテル周辺の飲食店やコンビニは営業していません。

ホテルでは朝食は毎日提供あり、夕食は2日に1回数量限定で提供(有料)されていました。電気は通っていましたが、水が使えない生活は大変でした。

倒壊した家や焼けた輪島の朝市を実際に見ると心が痛みます。

今回の活動で被災地のために何が出来たか分かりませんが、現地に行って活動を続けていることが大事だと感じました。

文責 薬剤科 岡本