日本では2023年5月8日から新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)が2類から5類へと移行しました。
そこで、「2類って何? 5類になると今までと何が変わるの?」と疑問に思った方もいらっしゃると
思いますので、今回は「感染症の分類」について臨床検査技師が簡単に説明したいと思います。
変更ポイント
・政府から国民へ一律に感染対策を求めることはない。
・新型コロナ陽性者及び濃厚接触者の外出自粛は求められなくなる。(個人の判断に委ねる)
・特定の医療機関のみ受診可能であったのが、幅広い医療機関において受診可能となる。
・医療費等について、1~3割の自己負担が基本となる。
・毎日の感染者数の届け出、把握公表から特定の医療機関からの報告となる。
「国を挙げて、国民の生活に制限をかける」というスタイルから、
「国は制限せず、国民の皆さんにお任せします」という風に変化しました。
しかしルールは変わってもコロナウイルスの病原性や感染力が弱くなったという訳ではなく、
コロナウイルスの脅威は終わっていません。
そこで私たちにできることは今一度、自身の感染対策や意識を見直すことではないでしょうか?
「鼻出しマスク」「飲食を伴う場でのマスクなしでの長時間の会話」
「手指アルコール消毒の未実施」など思い当たる節はないでしょうか?
2類から5類へと規制が緩和された今だからこそ、私たちの「意識」は引き締めなければならないと思います。
コロナを恐れすぎてはいけませんが、安易に捉えすぎてもいけません。
まさに「With コロナ」で今までの生活を少しずつ取り戻していきましょう。
文責:検査科 江指