お盆休みも終わりましたが暑さは変わりなく続いています。猛暑日が続き洗濯物が早く乾くことはいいのですが、私たちの身体にとっては負担になるばかりです。日中だけでなく夜間も熱帯夜が続き、寝苦しい夜を過ごしているのではないでしょうか。暑くなると熱中症により救急搬送された、1日で何十人熱中症と診断されたとニュースでよく見かけると思います。自身が熱中症にならないためにも対策をしていかなくてはいけませんが、もう一つ必要な対策があります。
それは新型コロナウイルス感染症への対策です。
令和5年5月8日より5類感染症へ移行し定点把握となったため、感染者数の報道もテレビで見かけることは少なくなりました。しかし、新型コロナウイルス感染症陽性者は5月8日以降全国的に増加し続けています。昨年の夏も感染者数は増加しており、今年はマスクの着用や様々な規制も緩和され、夏休みやお盆などのイベントで人が集まることからさらに感染者が増加すると予測されています。
しかし・・・・・
この暑い時にマスクなんてしてられない!
よけいに熱中症になっちゃう!
と言うのも本音ではありますよね。
熱中症予防と感染対策予防、2つが両立でき熱中症と新型コロナウイルス感染症から自身を守れるようにしましょう
○岐阜県の新型コロナウイルス感染症患者の推移
5月8日以降感染者数は増加しております。岐阜県は全国で実施されている定点把握だけでなく、岐阜県独自で陽性者となった方の把握を行っています。右のグラフは「岐阜県リアルタイム感染症サーベイランス」で公表されている岐阜県内の新型コロナウイルス感染症患者の数の推移となります。7月の暑くなる時期より感染者数の増加が見られ、現時点では1週間で6000人以上の感染者が報告されている状況です。
○新型コロナウイルスから自身を守るためには
新型コロナウイルス感染症から自分を守るためにはどのような対策が有効でしょうか?それはこの3年間私たちが実践してきたことが重要となります。これまでどのような対策をしてきたか覚えているでしょうか?様々な感染予防の対策を行ってきましたが、中でも「マスクの着用」「手洗い」は手軽にでき且つ非常に有効とされています。
○マスクの着用
令和5年3月13日よりマスクの着用は個人の判断が基本となりましたが、マスクの着用は感染予防にとても有効です。しかしこの暑い時期にマスクを着用することで熱中症になる危険もあります。そのため屋外での活動や人との距離を保てる場所ではマスクを外し、逆に人の多い空間、満員電車やイベント会場や病気の方、高齢者などが多く存在する病院や高齢者施設へ赴く際はマスクの着用を推奨します。厚生労働省のホームページにもマスクの着用を推奨される場面など情報が公開されています。
○手洗い
ウイルスは人の体に入り込むことで増殖し症状を引き起こします。主にウイルスが侵入する経路は目や鼻、口などの粘膜からとなります。皆様外出から帰ってきた後、食事の前には手洗いをしていますか?手には見えない細菌やウイルスが付着しており、その手で目や鼻をこすったり口に触れることで細菌やウイルスが体内に侵入してしまいます。手洗いをすることで手に付着している菌を流水で流すことができるため、感染予防として効果的です。
新型コロナウイルス感染症は5類感染症へと移行しましたが、ウイルス自体が弱くなっているわけではありません。
「自分が感染しない」「他者に感染させない」
ためにも適切な感染対策を継続していきましょう。
感染対策室 担当看護師 古田 祐世