ソニー・ロリンズのように情熱的な

7月も、やってまいりました。尾川教授の日!
本日2024年7月22日月曜日。いつもとかわらず9:00~12:00まで指導をしていただきます。

当院のリハビリテーション科職員はシャイボーイとシャイガールが多いため今までは尾川教授になかなか質問をすることが難しかったです。しかし、尾川教授の講義を数回聞いたことで、人となりが分かるようになったからか指導の依頼が多く、指導時間がパンパンになりました。

嬉しい限りではありますが、尾川教授の汗が止まらないのも見逃せません。お越しいただいている立場としては一息入れて欲しいのですが、指導に熱が帯びているため止まりません。ありがたい限りです。

今回の尾川教授の日は個別指導の依頼が多く、9:00~11:30まで掛かりました。療法士だけではなく、一緒に患者さんのモチベーションも上がります。相乗効果でリハ効果も上がっていると思います。個別指導を受けた療法士に話を聞くと、尾川教授の熱に当てられて熱くなっていることが分かります。

そこで課題が発生します。個別指導では尾川教授・療法士・偉い人の三人で話を聞くことが多いです。となると、しっかり身につくのは療法士と偉い人の二人だけになります。現状ではコンピューター上で指導を受けた内容を記入しています。コンピューター上なら誰でも見られますが、見られるからこそ見ていないのも現状です。

そのため、8月からは何でも相談時間を新設しました。約20分になりますが、患者さんのこと退院支援のこと、薬剤、栄養、検査、地域、歩行補助具、ロボット等々いろいろなことを聞く時間です。もっと知りたい、困っているといったことが解決していけると嬉しいです。

11:30からは全体に対しての講義です。発症して早期のリハビリテーション提供は予後の能力が高くなりやすいよという話でした。もちろんリスクはあるため、状態を見て検査をして~~~~ということだそうですが、早期にリハビリをやることは良いことだということが分かりました。

いままでなら、「何か起きたらどうしよう」「既往歴に心不全があるけど運動していいのかしら」「これ以上運動して痩せちゃったら骨と皮膚しかなくなっちゃう」といった恐怖心がありましたが、これら(ほかにも)の勘違いを講義で正してもらえました。もちろん、しっかりとした知識や結果から導き出した答えなので、一概に全員にリハビリテーションを提供すれば良くなるといったことはありません。ですが、いままでなんとなく怖がっていたことに対して知識を持って主治医と相談していけるようになったと思います。

ここでひとつ、症例を出します。こんな感じたよーということが分かってもらえたらと思います。今回も前回と変わらず個人情報が保護されるようにぼやかしてあります。

回復期リハビリテーション病棟期間が終了したけどまだ家に帰れるような状態じゃないからと転院してきた方です。療法士としては、回復すると言われている期間が終了しているのに、 果たして今以上に回復して家に帰れるようなADLが獲得できるのかと不安になるような症例でした。

入院してから数週間経ちましたがそこまで劇的には回復していません。悩んでいたところに尾川教授の個別指導の時間です。CT画像から見地を述べられ皮質脊髄路や感覚についてどうなのかという質問に対して上肢や下肢の力は弱く自力での起立は難しいが立ってしまえば少しの時間立っていられるという話でした。

尾川教授としては「う~ん」と悩まれましたが、実際に会ってみるとまず単純に運動量が足りないことが分かりました。CT上、運動麻痺というものは大きく影響していないと思われるから、寝ている座っているだけではなく、上肢や下肢の運動を取り入れ筋量アップの基礎力向上を目指している中で起立や歩くといったことを自立に向けていけると良いというアドバイスをもらいました(実際はもっともっと助言をもらっています)。

患者さんとしても良くなる可能性があるならとやる気になり、今では自主トレーニングを含めて運動量が格段にアップしています。

来月もあります。楽しみです。

質問をして答えてもらっている瞬間です。