リハビリテーション勉強会の実施

リハビリテーション勉強会の実施

毎月、関中央病院リハビリテーション科では「教育」を観点に業務時間内で全体での勉強会を企画実施しています。今回のブログは昨年実施した勉強会での様子を紹介したいと思います。

当院リハビリテーション科言語聴覚士対象に、10月7日、気管カニューレについて、株式会社高研の及川氏にお話しを伺いました。気管カニューレとは、気管切開術を行った患者様の気管切開孔に留置するチューブで、当院にも気管カニューレを留置した患者様が多くいらっしゃいます。気管カニューレの目的、対象、種類と構造、気管カニューレの機能別の使い分け、メリット、デメリットについて説明して頂いた後、気管切開をしていても話すことが出来るスピーチカニューレや、食べたり飲んだりするための嚥下訓練の進め方について、詳しくお話し頂きました。

気切カニューレは、養成校でもあまり触れられず、文献や教科書も少なく、勉強する機会がなかったため、今回の勉強会は改めてしっかり学ぶことが出来て大変勉強になりました。

文責 石井 八千代

11月7日は森永乳業クリニコ株式会社様をお招きし、「栄養スクリーニングとGLIM基準」について勉強会を行いました。

GLIM(Global Leadership Initiative on Malnutrition)とはアメリカ静脈経腸栄養学会、ヨーロッパ臨床栄養代謝学会、ラテンアメリカ静脈経腸栄養学会、アジア静脈経腸栄養学会からなるワーキンググループによって作成された国際的な合意を得た初の「成人の低栄養診断基準」です。

令和6年度より回復期リハビリテーション病棟においてはGLIM基準を用いて入退院時の栄養状態の評価を必要であり、低栄養状態にあると筋力低下や身体機能の回復遅延を引き起こします。リハビリテーションの効果を最大化するためには、運動療法のみでなく栄養管理も重要であると再認識しました。

 勉強会では、森永乳業クリニコ株式会社様より「リハタイムゼリー」という栄養補助食品の試飲会も行われ、美味しく楽しく勉強会を実施することが出来ました。ご興味のある方は「リハタイムゼリー」を検索してみて下さい。

 2月は外部より講師をお招きして研修会を企画しています。様々な研修企画を行い、リハビリテーション科の発展に努めてまいります。

文責 大澤 巧

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