当院では、毎月「健康活動」を開催しています。8月の開催時には、薬剤師が水オブラート法、服薬補助用品等についてお話させていただきました。今回はその健康活動でお話した内容を簡単に紹介したいと思います。
みなさん、オブラートを使ったことはありますか?
オブラートは、お薬の味が苦手な方、粉薬が苦手な方、また錠剤・カプセル剤でも、のどにつかえたりして飲みにくい方が、お薬を包んで飲みやすくするためのものです。
オブラートに包んでお薬を飲むとき、そのまま口に入れてしまうと、オブラートが口の中に貼り付いてしまいますが、「水オブラート法」という飲み方があり、特にお薬がのどにつかえて飲みにくい方、飲み込む力が衰えてしまった高齢者の方、嚥下障害の方にも、おすすめの方法ですのでご紹介します。
準備するもの
・オブラート、お皿(おわん等)、水、スプーン
注意点として、オブラートに包む時にはお薬をぎゅうぎゅうにして、固く包まないようにしてください。
次に服薬補助具について紹介します。
脳疾患の患者さんで片麻痺があると片手が使えずに薬を服用する動作ができず、患者さん自身で薬が飲めないことも稀ではありません。
そこで、患者さんが自分で服薬するための補助具を紹介します。
このような使用方法で片手でも簡単に錠剤を出すことができます。
一包化されているお薬になるとトリダスは使用できませんが、そんな時には封筒を開ける文具レターオープナーを使うと、片手でも分包紙を開けることができます。
このように、真ん中に分包紙を入れて、スライドさせるのみで開封できます。
電動であるため、余計な力もいらず、片手で簡単に動作が可能となっています。
今回は水オブラート法と服薬補助具について紹介させて頂きましたが、薬に関する事はいつでも最寄りの薬剤師にご相談ください。
文責:薬剤科 小池 孝洋