リハビリテーション・ケア合同研究大会

リハビリテーション・ケア合同研究大会で発表してきました。


題名のとおり【リハビリテーション・ケア合同研究大会 大阪2025】で発表してきました。参加者2,180人、演題800題の大規模な大会です。どんな大会か説明すると、一般社団法人 日本リハビリテーション病院・施設協会、一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会、一般社団法人 全国デイ・ケア協会、一般社団法人日本訪問リハビリテーション協会、全国地域リハビリテーション研究会、全国地域リハビリテーション支援事業連絡協議会、NPO法人 日本リハビリテーション看護学会が合同で開催する学術大会です。臨床での課題を持つ方があつまり議論するところです(¹。

会場はマイドームおおさかです。大阪で開催ということもありアクセス良好であるため人数はたくさんいます。そのため、会場が広くなります。開催日に会場につくと、たくさんの人が受付に並んでいました。リハビリテーション分野が注目されているということだと思います。このリハ・ケア合同研究大会では研究発表の他に著明な先生の講演会があります。どの講演も大勢の人が参加していました。

私の発表は【回復期リハビリテーション病棟における主体参加の再獲得を示した症例】となります。回復期リハビリテーション病棟に従事しているなかで、功を奏した症例の発表です。研究大会では、母数をたくさん集めて限りなくバイアスを除した研究が脚光を浴びますが、症例発表を行い、1人ではあるものの臨床上意義が高い発表もあります。私は母数が少ないため、バイアスがかかっている状況ではあるものの、ひとつの症例として発表をさせていただきました。特に、今回の症例については長期の臥床を余儀なくされており、幾度かICUに入られている状況の方でした。回復期リハビリテーション病棟に入棟しているため、外科的や内科的な治療が最も優先されるという状況ではありませんが、比較的虚弱が進み、改善の見込みが薄い状況でした。その中で困難を乗り越えて車の運転や畑作業が出来るようになったという報告です。

STも同じ研究大会で発表しました。表題は【飴なめ訓練と干渉波電気刺激法を併用し嚥下機能の改善を図った認知症症例】です。電気刺激を加える嚥下訓練が増えてきているのか、近くのブースは電気刺激方ばかりでした。これらの方と情報共有ができると良い刺激になります。

今回の発表で感じたことは、リハビリテーションの可能性です。まだまだ必要とされている人や環境があります。これからも研鑽を続けて、自分の持てる力を患者さんや利用者さん、地域に貢献していきたいと感じました。

今後も臨床で疑問に思ったことを解明して、発表していきたいと思います。

文責 リハビリテーション科 松井 健次


¹)リハビリテーション・ケア合同研究大会 大阪2025 HP

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