【新しい嚥下治療機器を導入しました】

 みなさん、こんにちは。東海地方では例年より1週間程度早い梅雨入り宣言がされましたね。徐々に暑さも出てきており体調を崩していませんか。
 突然ですが、最近御食事中やそれ以外の際に急にムセることが増えたり、食事が喉に詰まった感じがするようになっていませんか。「私はまだ大丈夫」と思われた方も飲み込みに関しては自分自身の能力の衰えが気づきにくいものです。
 一昨年である令和3年の統計によると、日本人の死亡原因の第5位は肺炎、第6位は誤嚥性肺炎となっており、約11万人以上の方々が亡くなっています(出典:厚生労働省 令和3年(2021)人口動態統計月報年計(概数)の概況 より)。最近では一般の方々にも誤嚥性肺炎という言葉が多くの場面で周知されるようになってきました。誤嚥性肺炎とは多くの場合、食事や飲水の場面にて食物等が食道ではなく気管の方に入ってしまい、それが原因で生じる肺炎の事を指します。

(図)

 リハビリテーション科では、令和5年4月より新しい嚥下治療機器としてジェントルスティムを導入しました。

 ジェントルスティムは、干渉波刺激による痛みの少ない治療が特徴です。その為、強い筋肉刺激でない、マイルドな刺激が特長で飲み込みに関する神経に作用します。2000Hzの中周波領域の2つの異なる周波数の電流を使用します。2つの異なる周波数の電流を使用する事でその周波数の差である干渉波周波を利用して治療することが出来、それにより低周波電流と比較して皮膚深部まで到達する特徴があり、体内深部組織まで浸透します。

(図)

 およそ20分から30分程度使用しますが、その際貼りつけたまま、従来の飲み込みの訓練を行うことや、話をすることや御食事をとることも可能です。また、持ち運びも出来るのでポケットに入れたまま移動することも可能です。

本治療に関してのご質問は主治医またはリハビリ担当者までお願いいたします。

関中央病院 リハビリテーション科 言語聴覚士 戸崎泰徳

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