【入院患者様と作業療法士が協働して制作活動をしています】

病院に入院している患者様は役割や自己効力感を失いやすいと言えます。そこで入院患者様に同じグループ内で飾ってもらえるものを作るという目的で活動をはじめました。入院中は食事やリハビリテーション以外の時間は、横になって過ごされる方が多く、認知機能の低下にも繋がります。
そのためリハビリテーション以外でも充実した余暇時間を過ごしていただきたいという思いも込めて開始しました。
夏には折り紙で制作した七夕飾りやあさがお、金魚の壁飾りを近くのグループホームあさひにお届けしました。施設の入り口やデイルームの壁などに飾っていただき利用者様から「上手!私もあれ作ってみたい」など嬉しいお言葉をいただきました。
秋には秋刀魚や紅葉の飾りものをお届けしました。下駄箱の上に飾っていただき職員さんからは「入口で季節感を感じることができて良い」というお言葉をいただきました。折り紙などの飾りものだけでは無く、牛乳パックや広告で作成した小物入れやごみ箱も毎月お届けし、利用者様の爪切り、食事の際のごみ箱に使用していただいています。職員さんから「助かります」「ありがたい」というお言葉をいただきました。

これらの活動は、入院患者様と作業療法士と一緒に計画し制作を開始していますが、制作中、はさみなど危険な物品を使用する際は十分注意しながら行っています。一人でも出来る部分などは患者様に余暇時間にやっていただき進めることもありました。患者様からは「退屈な時間が少なくなったわ」「宿題があるから楽しみ」など嬉しいお言葉もいただけました。
現在は活動前後の手指消毒をしっかり行い、感染対策に注意しながら取り組んでいます。
その後、グループホームあさひの職員さんには、アンケートを実施し制作物が場に適しているか、満足度などを聴取させていただきました。貴重なご意見やご感想をありがとうございました。今後の活動に活かしていきたいと思います。

文責   リハビリテーション科
作業療法士 横地 知佳