今年は各地で地震や大雨による洪水等が起き、大きな被害を受けた方々もみえますよね。災害に備えた方が良いのは分かっているけど、何から始めたらいいのか、、、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、数ある《防災》の中でも《食事》についてご紹介します。ぜひご自宅にある食材と比較しながら確認してみてください。
まず災害による食事への影響について考えてみましょう。災害が起こると、ガスや水道、電気などのライフラインが止まってしまうことが予想されます。
電子レンジやガスコンロ、冷蔵庫などが使えなくても困らないように、常温で長期保存しておける食材がおすすめです。
《おすすめ食材》
では、これらをどれくらい備蓄しておけば良いのでしょうか。
災害時はまず人命救助が優先されるため、最低3日分の食料を準備しておくと良いとされています。
日本気象協会によると、東日本大震災ではライフラインが9割程度復旧するまでに、1週間から1ヶ月かかったようです。
災害の規模によっては、もっと多く必要となる場合もありますが、最低でも3日間✖3食✖家族の人数分を準備しておきましょう。
《例》2人家族の場合
主食:3日間✖3食✖2人=約20個
副食:3日間✖3食✖2人=約20個
その他(水2L)3日間✖1人当たり3L✖2人=約15本
味に慣れておくためにも、消費期限がくる前に実際に食べてみることも大切です。
ところで、みなさんは長期保存食というものをご存知ですか?炊飯器やお湯がなくても、写真のようなパックに水を入れて待つだけでご飯を食べることができます。スプーンも付いているので洗い物の心配もありません。
スーパーやホームセンターでも販売されているので、ぜひ探してみてください。
また、炊飯器が使えなくてもカセットコンロでご飯を炊く方法をご紹介します。
■材料
・無洗米 150g (無洗米がなければ、通常の米を研いだ物)
・水 180ml + 湯煎用の水 適量
・高密度ポリエチレン製ポリ袋
■手順
1. ポリ袋に無洗米、水を入れて空気を抜き、上の方でしっかり閉じる。
2. 20分ほど浸けておく。
3. 沸騰したお湯に(2)を入れる。
4. 中弱火にし、30分ほど茹でる。(鍋底にお皿を敷いても良い)
5. 火を止めてそのまま10分置いて蒸らす。
6. 袋を切り、ご飯を取り出す。
最後に、以下のチェック項目にて、ご家庭の備蓄用食料品について確認してみてください。
文責:栄養科 青山 未樹子