百日咳が大流行中です!

2025年4月13日から大阪夢洲にて日本国際博覧会(大阪・関西万博)が始まりましたね。

日本での開催は2005年の愛・地球博(愛知県)以来25年ぶりの開催となります。世界中から様々な国や企業がブースを出展し、開催期間の半年間で国内外から多くの方が来場されると思います。そして多くの人が集まる事で懸念されるのが感染症の蔓延ですが、今日本ではニュースでも度々取り上げられている百日咳感染症が大流行しています。

今回は百日咳についてのお話をしたいと思います。

百日咳は「百日咳菌(Bordetella pertussis)」と「パラ百日咳菌(Bordetella parapertussis)」という細菌が原因で引き起こされる感染症です。長引く咳が特徴のこの感染症は「100日咳が続く」と言われ百日咳と名付けられたといわれています。

症状は大きく3つの時期に分かれ、

◎カタル期…発熱・咽頭痛・咳・鼻汁など

◎倦咳(けんがい)期…発熱・咽頭痛・咳・鼻汁など

◎回復期…しつこい咳・倦怠感など

となります。最も感染力が強いのは発症直後のカタル期といわれており、ただの風邪だと思って放置し、知らないうちに周囲の人へ感染させてしまうことがあります。大人はあまり典型的な症状を辿ることなく軽快することもあるため、通常の風邪と見分けがつきにくいこともあります。

百日咳は生後1年未満の乳児に感染すると重症化する事があり、注意が必要です。

新型コロナウイルスなど他の感染症と同様に、手洗い・うがいをして感染予防に努めましょう。

百日咳菌かどうかを調べるには血液検査や鼻腔ぬぐい液でのPCR検査があります。現在、感染者の急激な増加で検査が一時的にできない施設もありますので、検査を希望される場合はかかりつけのクリニックや病院で事前に問い合わせをしていただく事をおすすめします。

参照:Wikipedia「百日咳」

文責:検査科 石原彩

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