【開設20年目の療養病棟の活動について】

当院の5階は療養病棟となり、今年で20年目を迎えました。
療養病棟とは、急性期医療の治療を終えて状態が安定しても、引き続き医療の必要度が高く、病院での長期療養が必要だと判断された患者様を対象にご利用いただいている病棟です。
当院に入院しておられる患者様も、中心静脈栄養、気管切開や酸素療法、頻回な喀痰吸引が必要な方や血糖チェックや褥瘡がひどい方など、状態が安定していてもすぐにはご自宅に帰ることのできない方が8割を占めています。
そういった医療依存度が高い方でも、患者様・ご家族様のニーズを把握し、安心してご自宅への退院ができるように退院支援を行っています。

受け持ち看護師とリハビリ担当者が患者様について、現在の全身状態やリハビリの状況を共有し、今後どのような目標で進めていくかを話し合っています。そして、ご家族様の思いやご要望、ご不安な点をお聞きしたり、ご家族様と多職種でのカンファレンスを開催したり、あるいは日常の看護やリハビリに活かして在宅復帰を目指しています。

医療の必要性が高い患者様を在宅に、というと不安を持たれる方は多いと思います。私たち療養病棟では、訪問看護や訪問診療、ケアマネージャー、医療相談員などといった多職種と連携し、患者様・ご家族様が安心して退院できるようにサポートさせていただいております。

まだまだ新型コロナの脅威に気の抜けない毎日ですが、感染対策に十分配慮し毎日のケアに取り組んでいます。今後ともよろしくお願い致します。
文責 5階病棟師長 野田玲子