睡眠時無呼吸症候群

最近の調査によると、4〜5人に1人が睡眠障害を抱えていることが明らかにされており、現代社会におけるさまざまなストレスや生活リズムの変化などが原因と考えられています。
これらの睡眠障害の中で、最近特に注目を集めているものに睡眠時無呼吸症候群があげられます。
当院では、睡眠時無呼吸症候群の診断のため平成14年4月よりポリソムノグラフ(PSG)による精密検査を開始し、現在(平成18年3月)までに延400例の検査、治療の実績があります。

睡眠時無呼吸症候群ってなあに?

あなたは毎日いびきをかいていませんか? 家族にいびきがうるさいと言われた事ありませんか? このいびきがさまざまな病気と関係し、時には生命にかかわる事をご存知ですか? 睡眠中に空気の通り道(気道)が狭くなり、いびきが発生する人がいます。単純性いびきと言って、ただいびきがうるさい人もいますが、中には、いびきが止まったかと思うと、喉のところで気道が塞がって呼吸が止まる人がいます。 「睡眠時無呼吸症候群」とは、寝ている間に息が止まり、苦しくなって眠りから覚醒し、再び呼吸を始めるという事を一晩に何回も起こっている状態を言います。

1時間に20回以上の無呼吸がある人は、治療しないと8年後には、約10人に4人は死亡していたという報告があります。

覚醒

一般的には目が覚めることですが、この場合は目が覚めた自覚はありませんが、脳は目覚めた状態です。

睡眠時無呼吸症候群の症状

睡眠中

いびきをかく
いびきが10秒以上とまる(無呼吸)
夜間の無呼吸よる睡眠不足
睡眠中の異常行動(手足を大きく動かす)
多汗・夜尿・インポテンツ

覚醒中

起床時の頭痛・口内乾燥・咽頭痛
昼間の傾眠
(運転中の睡魔・物忘れ・心配性)
精神症状
(活動性・記憶力・集中力の低下・性的興味の衰退)
合併症

無呼吸症候群の危険率

高血圧 健康な人の3倍
心筋梗塞など 4倍
脳卒中 11倍
その他 不整脈・呼吸不全など

睡眠時無呼吸症候群の患者さんって多いの?

アメリカでは、成人男性の4%、女性の2%がこの病気だといわれています。日本でもほぼ同等の患者さんがいると考えられています。 睡眠は健康を守る重要な働きをし、人が生きていくうえで必要不可欠なものです。通常は、毎日眠り、人生の3分の1が寝て過ごしています。しかし、近年、夜間熟睡出来ないことや昼間眠いことなど睡眠障害のある人は、全人口の約25%にも及ぶといわれています。その中に無呼吸症候群は、国内で約200万人の患者さんがおり(1994年アジア呼吸器学会による) 、昼間の傾眠傾向や集中力の低下だけでなく、さまざまな病気を引き起こし、老化を早める原因となっています。

アメリカの有名な事故

1979年:スリーマイル島の原発事故
作業員の睡眠障害による人的事故と
いわれている
1986年:スペースシャトル(チャレ ンジャー号)爆発事故
整備担当者が無呼吸症候群で、ロケットエンジンの整備不良の可能性が高いといわれている

日本の有名な事故

当院概要