病院のブログ

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💛「感情との付き合い方」についてのお話をしたいと思います💛

こんにちは、臨床心理士の三輪と申します。

【「感情」の役割って何?】

■身体感覚が危険を知らせる

 ⇒熱いと感じるので、手を引っ込めて危険を避けることができる。

 ⇒痛いと感じるから治療を行うことができる。

 こんな風に、「感覚は」私たちを危険から守ってくれるもの。

「熱い!」「痛い!」と言う身体の「感覚」が身の危険を知らせてくれるので、あまり余計なことを考えなくても、素早く適切な行動がとれる。

 身体感覚は「その状況が自分の身体にとってどういう意味を持つか」を教えてくれるもの。

 

■感情にも「心を守る」機能がある

 ・不安を感じるから安全確認や対策が立てられる。

・悲しい感情が湧いてくるから、癒される体験がある。

 感情は「その状況が自分の心にとってどういう意味を持つのか」を教えてくれるもの。

 

【怒りの感情】

 感情には「喜怒哀楽」いろいろありますが、本日は、怒りに焦点をあててお話しします。

◇ムカッとするからわかること

:「怒り」は心の痛覚=「自分が侮辱された」と思うサイン

◇「対処が必要なこと」に気づくチャンス!

・怒りを感じることは悪いことではなく(不快なことではあるが)、単に「何らかの対処が必要な問題がある」ことを教えてくれているのだと理解しておくことが第一歩です。

・「怒りをコントロールする」≠「怒りを抑える・我慢する」でない!!

・怒りも人間に備わった感情である以上、意味のあるもの!!ととらえ、「怒り」と上手に付き合えるようになりましょう。

【人はなぜカチンとくるのか!!】

予定狂いの怒り…「とっさに」腹が立ってしまう理由=ムカつくのは予定が狂ったから!!

【例①】食後に食べようと冷蔵庫にとっておいたデザートを家族に食べられてムカついた

【例②】楽しみにしていた最後の一口を下げていったファミレスの店員にカチンときた

【例③】忙しくていっぱいいっぱいなのに上司から仕事をふられて爆発しそうになった

…根っこは「○○するはずだったのに」「○○になるはずだったのに」という気持ち。

 ★予定を立てることは大事ですが、立てすぎていると予定狂いが多く発生し、怒ってばかりいなくてはいけません。予定の立てすぎに注意!!

 

◎「心の傷」を反映した怒り…ムカつくのは心が傷ついたから

【例④】自分のミスではないのに人からクレームをつけられ腹が立った

【例⑤】「掃除したの?」などと、今やろうとしていることをいわれて、ムッと来る

…自信の無さや、コンプレックスを刺激されると怒りっぽくなります。

 ★自尊心、自分を大切にする心を育てましょう。

 

◎ありえない人に対する怒り…怒りの根っこにある我慢

【例⑥】提出期限を守らない人に対して

【例⑦】だらしのない恰好で出勤してくる人を見てイライラする

…「人間としてあり得ない行動」をとる人にイライラするケース。「自分はちゃんとやっているのに」という感情です。その根底には我慢がある。

 ★いい子を演じるのをやめて、少し自分に甘くなってみるのもいいですよ。

 

◎特定の状況や人物に腹が立つ場合・・・心の傷が刺激されている

 ・何かされたわけではないのに顔を見るだけでムカムカしてしまう「苦手な人」がいる

 ・2面性がある人や、口ばかりの人など決して受け入れられない「苦手なタイプ」がいる

 ・ある一言を言われるとカチンと来てしまう「苦手なフレーズ」がある人

 ★自分でも気づいていない心の傷があるかもしれません。誰かに相談してみましょう。

 

【怒りは心の悲鳴!!!】

 「予定狂い」「心の傷」「我慢」から生み出される怒りの種類がありましたが、いずれにしても「怒っている当人が『被害』に遭って、困った状況にある」という事です。自分はどんな時に腹が立ちますか?それを知っておくのもとても大事なことかなと思います。

 怒っている人は、本人なりに何かの被害にあったと感じている人だと思えれば、少し冷静に対応できるのではないでしょうか?「腹が立って仕方がない!」時には「誰が悪いか」を考える前に、「自分が困った状況にある」という認識を持ちましょう。物事の本質を見られるようになれば、ただただ、怒りのエネルギーにふりまわされることは、減ってくるでしょう。

 

【まずは、「自分」に優しくなろう!!】

感情をコントロールしようとするのではなく、行動をコントロールするようにしましょう。

ムカッとくることがあった時、ムカッときたことはコントロールできません。ムカッときたことを感じつつ、それをすぐに表情に出したり、大声を出したり、モノに当たったりという行動のほうをコントロールできるようになりましょう。

 

 

 

ポイント①同じ目に遭った人や分かってくれる相手に話をするようにする。

(目の前にいる相手に「分かってもらいたい」を手放す)

ポイント②体を動かす、その場から離れる。

☆落ち着いて、リラックスすれば、たいていの人は適切な対処ができるのです。

ありとあらゆる感情には意味があるため、そういう感情が湧いてくる自分に優しくなって、受け入れていくと、おのずと相手にも優しくなれます。

 

                                                               文責 臨床心理士 三輪小百合

【中部学院大学 三川准教授の講演を開催しました】

リハビリテーション科では今年度の取り組みとして、外部から講師を招いて研修会を行う活動を開始しております。

第2回目は作業療法士、言語聴覚士を対象に2019年9月14日(土)16時から17時30分の90分間で業務時間内に行いました。講師は、愛知淑徳大学健康医療科学部の鈴木朋子教授で『失語症へのコミュニケーション支援』についてご講義頂きました。

第3回目は理学療法士を対象に2020年2月1日(土)16時から17時30分の90分間で業務時間内に行いました。講師は、中部学院大学 看護リハビリテーション学部 理学療法学科の三川浩太郎准教授にお願いし『慢性呼吸不全の診かたと治療戦略 ~サルコペニアを中心に~』についてご講義頂きました。臨床での経験を踏まえ、実技も交えて分かり易い内容で、講義後の質問も現在入院している患者様について検討でき、大変有意義な時間となりました。

                                            文責 リハビリテーション科 主任 武市陽介

当院概要