病院のブログ

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検査科のQC活動の取り組み報告

 今回検査科は、H28年度に検査科で取り組んだQC活動について報告いたします。

 テ-マは「不良在庫を減らそう」です。選定理由として、昨年3月の棚卸で前年比7%増加していた事と(図1)、4月から検査科に試薬管理システムが導入されることになった事です。

目標値の設定は、試薬の発注から入荷まで概ね1週間であるため、目標値は余裕をもって2週間分の在庫量としました。では、具体的に2週間分の試薬量はいくらになるのか換算しました。平成27年度の月平均購入額は164万円のため1日当たり5.5万円として、2週間分の目標値は75万円としました。

 次に、試薬在庫が増える原因として、検査科スタッフ全員でブレインストーミングを行い、特性要因図を作成しました。分析の結果 ①発注のタイミングが分からない ②在庫切れが心配 ③包装量が大きい ④試薬の種類が多く管理が難しい の4点に絞り対策を検討しました。

  

【対策1】 

 効率的に対策を行うために購入金額の累計からABC分析(パレート図)を実施しました。Aグループは累積購入費の70%を占めますが、品目数は約10%であり、この品目を重点的に対策することにより効率よく管理する事が出来ます。この結果、免疫検査試薬は全てAグループの試薬であり、最も重点的に対策を実施しました。

 

【対策2】

 試薬冷蔵庫の整理整頓を行い、試薬在庫量を確認しやすくしました。また、容器の表示も分かり易くし、冷蔵庫内の試薬容器には、価格を表示して安易に発注しないように、経済的な意識を持たせました。

   

【対策3】

 従来試薬の発注は、試薬の開封時に行っていましたが、自動分析器のテスト残数と、試薬の入荷日数、平均検体数を換算して、最適な発注日を決定しました。また、具体的な発注時期を表示して、いつ発注するか分かり易くしました。

 

■対策結果

 以上の対策から、スタッフの試薬に対する経済的な意識と発注点の明確化が出来て最適な発注が出来るようになりました。また、免疫自動分析機の試薬は、常に全項目(15項目)の在庫が存在していましたが、対策後の在庫はゼロとなりました。

11月の棚卸の結果では、前年3月比50%削減、-110万9,022円の減少を達成することが出来ました。

  

検査室には10ℓタンクと20ℓタンクの大きな試薬在庫がありましが、対策により無くすことができ、空きスペースが出来ました。 この空きスペースの有効利用として、災害時のスタッフの避難場所としました。 大人2名が避難できるスペースとなりました。

  

■反省と今後の課題

 今回のQC改善も検査科全員でブレインストーミングを行って意見を出し合い、どのように改善していくか検討しました。そのため、スタッフ全員がQC活動への参加意識が高まり、今回の成果に繋がったと考えます。システム的には、まだ改善の余地は残っているため継続して全員参加のQC活動を実施していきたいと考えています。

 

文責:検査科 佐藤恵彦

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